解放感。

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身体についていたものがすべて取れた

入院生活にも慣れてきた朝、
お腹のドレーンを確認して
『そろそろ抜きましょうか』という事になった。

痛いのかな怖い怖いと
数日間ずっと思っていた。

『痛くはないですよー
不思議な感じがするだけですからねー』
と言われ少し安心したが
早く終われー終われーと心の中で願っていた。

固定していた糸を切る時に
少し痛かったが
抜く時は本当に痛くはなくスーっと抜けた。

跡をチラっと見ると
穴がガッツリ開いていたので
おぉ、、と固まってしまった。

結構な穴だったが縫ったりはせず
自然に綴じるのを待つらしい。
穴が勝手に塞がるってマンガみたいと思ったが
傷も治るんだもんな凄いや身体。

心の準備をする間もないうちに
抜きましょう!となって
『えっ?!』って言っちゃったが
1日痛いの嫌だなと怖いなと思っているよりは良かった。

まだ違和感はあったが
術後に体中なにかしら繋がれていたのが
全て無くなった!解放された!

もう管を抜いてしまわないか心配しなくていい
寝ている間に左を下にしてしまわないかとか考えなくていいんだ

身軽になって少し歩いていると
術後に説明をしながら
準備をしてくれていた看護師さんが
『わぁ〜全部取れたんや良かったね〜』と
笑顔で来てくれてほっこりした。

思いやりの塊の仕事だなと思った
みんなどれだけ救われてるんだろうなぁ。

心境の変化

手術前は当たり前にできていた事が
全然できなくて辛かった数日だったが
毎日少しずつできるようになっていく事
1つ1つに感動した。

今日は昨日より
少しまた歩きやすくなったとか
変化が嬉しかった。

術後の辛さは
もう2度と経験したくないが
考え方が変わったり
新しい発見もあり
病気が見つかってなかったら
こんな事考えることなかっただろうと思う。

手術をする際には、
家族や周りの人との関係が良くなった。

前から悪かった訳ではないが
勝手な思い込みを払拭できたので
良い経験になったなと
経験しないといけなかったのかもまで思う。

『読むだけで心が軽くなる幸せの言葉』

差し入れでもらった
斎藤一人さんの
『読むだけで心が軽くなる幸せの言葉』
どれも心に響いた。

ひさしぶりに本を一気に読み切った。

究極は『ふわふわ』言っているだけで
何事もうまくいくという。

『1番大切なのは、まず自分が幸せになること
自分軸で自分の事が大好きになる』

この『他人軸ではなく自分軸』ということは
師匠も言っていた今のわたしのテーマ。

体の不調は感情が関係しているという事なので
自分の心と体の声を少しずつ
聞けるようになっていこう。

とりあえず嫌なことがあった時は
『ふわふわ』言おう。
歳の数だけ言うと尚良いらしい。

良いことも悪いことも
なんでも自分の考え方次第

理由もなく不安になるのはやめよう。

幸せな人は物事を軽く考える
どうなるか分からないことを重く考える人は不幸な人
いちいち重く考えていると、
しなくていい苦労を背負うことになる

考え方が変わり行動が変われば
起こる出来事も当然変わる
自分だけではなく、周りにどんどん笑顔が増えて
想像もできないような奇跡が
しょっちゅう起こるようになるんだと

ふわふわ
魔法の言葉たくさん言おう!

可愛いおばあちゃん

入院中何度か部屋を変わったが
退院までいた部屋で隣になったおばあちゃんが
凄く可愛いかった。

時折辛そうにしている事もあったが、
いつも明るく元気で
話し方が可愛いらしいのと感謝の言葉が多い方。

おばあちゃん担当の看護師さんや先生は
テンションが高い人が多かった。

周りも自然に明るくなるんだろうなぁ

来週退院できそうだねっと
主治医から言われていた後に
たまたま顔を合わせたが
『長かったぁ やっと退院できる🎵』と
ニコニコ会釈をされた顔が忘れられない。

ルンルンで旦那さんに
電話をしに行く姿が可愛い過ぎた!

様子を見に来た先生も
元気なおばあちゃんだと驚くぐらい
若々しくて素敵な方だった。

可愛いおばあちゃんになりたいと
前から思っていたが
本当に居るんだなぁって

自然と周りも楽しくなり元気になる
会話を聞いているだけのわたしも
勝手にホッコリしているし笑

こんな素敵な方と同じ部屋になれて良かった。

仏頂面の人よりも
笑顔の人の方が良いということは
分かっていてもなかなか
本当に終始そういう方を見たことがなかったので驚いた
それも入院して辛いときに誰に対してもだ。

自分もそうありたいと思った。

退院前日

恐らく入院の日から同じ部屋で
移動しても一緒だった女の子と
初めて話すことがあった。

『一緒ぐらいの年なのに大変そうだなと思ってました』
と声をかけてくれて
20代の子だったので一緒ぐらいと
言ってくれて嬉しかった笑

コロナの影響で面会禁止で
同じ部屋内でも常にカーテンを閉めていたので
話すことは1度も無かったが
お互い辛そうな声をカーテン越しに聞いていたなと
夜寝れなかったり、
急に楽になったところも一緒で
入院生活を初めて人と共感できて嬉しかった。

退院も同じ日になり手術箇所は違うが
ずっと一緒だった。
最後に話せて良かった。

退院当日

主治医の最後の訪問
毎日2回必ず来てくれていた物腰優しい先生
最後の挨拶で寂しくなった。

長期の入院・術後の辛い時に支えてくれた
看護師さん達感謝してもしきれない。

『もう2度と戻ってこないよー!』と


毎日眺めてた景色にさよならして

可愛いおばあちゃんも同じ日に退院になり
最後も旦那さんと一緒に可愛い笑顔で
見送ってくれた。

辛かったが良い経験になった入院生活。
この気持ちを忘れず生きていこう!


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